アナログ電子回路のキホンのキホン
回路シミュレータでスッキリわかる!アナログ電子回路のキホンのキホン
- 作者: 木村誠聡
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
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- インピーダンス:周波数によってかわる抵抗成分。コイルおよびコンデンサによる(主に?)。数学的には虚数成分で表現する。
- 電子回路と電気回路の違い:電子回路は電子素子を使う電気回路。
- 強電と弱電。制御用の回路は弱電。電気をエネルギー源として使うのが強電。スピーカーのコーン振動制御は強電弱電微妙。
- フォトカプラ:発行素子のLEDと受光素子のフォトトランジスタからなり、電気を通す。電気的に入力と出力を切り離す効果がある。
- 電圧のバイアスについて
- バッファ回路(オペアンプによる増幅回路をつかったもの。別名ボルテージフォロア回路)
- 共振回路
- コネクタ金属の材質
- 同じ金属の材質であれば、時間がたつと原子レベルで融合する
- 違う金属の材質であれば、そうでないため、時間経過により酸化や汚れなどで接続不良が発生することもある。
- トランスの役割は
- 電圧変換: AC100V - トランス - 整流 - フィルタ - DC12V
- インピーダンス変換
- 水晶発振器 (オシレーター)
- 水晶発振器 = 水晶発振子 + 発振回路 + 増幅回路
- 発振回路としては、LCでも作れるが、安定性などを考えると、今は水晶発振子を使うものがほとんど。
- PLL
- 入力信号より高い周波数の出力の発振の波を出す
- 入力の波の周波数が変わっても追従してX倍の波の周波数を出すので、Phase Locked Loopと言う。
- PLLにはVCO (Voltage Controlled Oscillator)が内部で使われている。
- VCO
- 電圧に応じた周波数を出す、回路
- フィルタ回路
- フィルタ回路一般化
- 電源アダプタ
- トランス(大きい、変圧機能)+整流回路(直流化)
- トランスなしの小さいものはスイッチング方式だが、ノイズが乗る。
- 昇圧回路
- 電圧を上げる回路。コイルやトランジスタを使ってポンプのように電圧を高める。
- スーパーヘテロダイン方式
- ラジオや無線機の受信方式。
- 入力信号の周波数と同じ周波数をまぜると、差分が出力される。その後増幅などする。
- 今はデジタル全盛だが、スーパーヘテロダイン方式のアナログはたまーにみかける。
- インバータ回路
- 直流から交流を作る回路。何に使う?
- AC -> DC -> ACとすることで、60Hzでも60Hzでも動作する家電を作る、など。
- PLLで使われるVCOもインバータの一種と考えられる。
- 高周波
- 高周波とは、300MHz以上の周波数が存在する信号のこと。300MHzだと1周期が1mで1/4周期が25センチ。
- この場合、減衰しないで進む距離は、数センチのみ!
- 信号線のもつインピーダンスも影響してくる!(回路図に表れない要素が出てくる!)
- 直角に配線すると高周波は反射してしまう。角をつくらないように配線しよう。
- 差動信号伝送(後述)は同じ長さに配線すること。
- 差動信号 (Differential Signal)
- 正と負の二本の配線に逆転した電圧をかける。同じノイズが乗る分には、受け側でキャンセルできるためノイズに強い。
- LVDS (Low Voltage Differential Signal)が流行り。
- 電磁放射の少ない基板にしよう。(EMI対策?)
読了。アナログ専門過ぎる箇所は読み飛ばしたが、分かりやすく詳細でとてもためになった。