胡蝶の夢3

胡蝶の夢(三) (新潮文庫)

胡蝶の夢(三) (新潮文庫)

  • 安政条約
    • 幕府(大老井伊直弼)が5カ国との間で結んだ条約。外国船の港への停泊を認めるなど。
    • 幕府である徳川家は大名の盟主という位置づけだったはずだが、この条約の締結では(他藩の港への停泊を認める等)いつの間にか「国」として動いてしまった。幕府が国になった瞬間。
    • ただし幕府が動かなければ列強は各藩と勝手に条約を結んでしまい、どちらにしても幕府は危うくなっただろう。
    • 結果として各藩の反発を招き(尊王攘夷)それを抑えるための安政の大獄桜田門外の変へとつながった。
    • 朱子学の流行により王に対する気持ちが高まったことも影響する。
  • 第二次長州征伐
    • 幕府が、京都にいる反幕派の長州藩を追放するために行った将軍家茂が率いた戦い。
    • フランスは幕府を資金的に援助(統一国家としての日本と貿易したいがため?)
    • 長州以外の藩は、「次はうちの藩が攻められるのでは」と疑心暗鬼に。
    • 一方イギリスは反幕府についた。
    • 幕府の武力が張子の虎であることが知れわたり、薩摩と長州に対する幕府の影響力が無くなり、結果として、この敗戦が徳川幕府滅亡をほぼ決定付けた。