カント入門
- 作者: 石川文康
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/05/01
- メディア: 新書
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正直よく理解できないところが多かった。哲学コンプレックスがあるのか、どうしてもこういうのを読みたくなってしまう。
- 相反する命題のペアを、カントは二律背反(アンチノミー)と名付けた。
- アプリオリとアポステリオリ
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- 「アポステリオリ」経験に由来し、特殊的で偶然的であること。獲得的、経験から獲得されたこと。
- 「道徳は不可避的に宗教に通じる」
- 純粋理性批判
- ただし、「道徳は宗教を全く必要としない」とも言っている。
- 道徳に、ではなく、宗教に対する条件指定。
- 宗教は、道徳という条件を満たして初めて宗教である。
- 原罪
- 原罪: 相続された罪
- 原罪を個人の罪と説くのは筋違い。またこれを自分の罪と自覚するのは、敬虔ではなく、単なる卑屈にすぎない。
- カントのカテゴリー(判断表、カテゴリー表)
- 判断の量 -> 量のカテゴリー
- 全称判断(すべてのAはBである) ->単一性
- 特称判断(若干のAはBである) ->数多性
- 単称判断(このAはBである) ->総体性
- 判断の量 -> 量のカテゴリー
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- 判断の質
- 肯定判断(AはBである) ->実在性
- 否定判断(AはBでない) ->否定性
- 無限判断(Aは非Bである) ->制限性
- 判断の質
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- 判断の関係
- 定言判断(AはBである) -> 実体と偶有性
- 仮言判断(もしAであれあば、Bである) ->因果性と依存性
- 選言判断(AはBかC(かD..)である) ->相互性
- 判断の関係
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- 判断の様相
- 蓋然判断(AはBでありうる) -> 可能性/不可能性
- 実然判断(AはBである) -> 現実性/非存在
- 必然判断(AはBでなければならない) -> 必然性/偶然性
- 判断の様相
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- カントが「体系的」と称して自信をもっていたもの。