大河の一滴

大河の一滴 (幻冬舎文庫)

大河の一滴 (幻冬舎文庫)

寂しさをごまかそうとしてはならない。
自分を欺いたりしないで、そのさびしさをまっすぐに見つめ、その自分の心に忠実に従えばよい。
なぜならば、本当のさびしさといいうものは、運命がおまえをそだてようとしているからなのだよ。

人間の体を作っている50兆個の細胞は、すべて老いていくものである。また、紫外線や汚染物質などによって常に傷つけられている。
その傷つき老いていく細胞たちをなんとかささえていこうという働きのなかから、癌というものが発生するのではないだろうか

人間は必ず死ぬ訳ですから、みんな生まれたときから死のキャリアであると言っていい。