新しいヘーゲル

新しいヘーゲル (講談社現代新書)

新しいヘーゲル (講談社現代新書)

ヘーゲルは調和に重きを置いている。対立するものが対立しつつ、一つの和解へともたらされる。

古典芸術:共同体の表現
ロマン芸術:個人的なもの
ロマン芸術が中心になるにつれ、芸術は共同体精神、内面的精神を表すことができなくなった。
かわって現れるのが宗教(キリスト教)。ヘーゲルは宗教を芸術の上に置く。
精神の内面(理性)を信じている。
さらに理性を重んじるのが、啓蒙思想。聖書や神を必要としない。

ヘーゲル:ヨーロッパ近代個人の出発点。西洋近代のオプティミズムの典型。

ヘーゲル批判:キルケゴール
ヘーゲルの整合的な思考と体系はいかがわしい。そこから逸脱する苦悩に目をすえる。近代批判。
ニーチェ:もっと情動的なものを重視。
フロイト、レヴィストロースの思想にもつながる。